我が故郷、市原市

松下政経塾「自治体経営研究会」での最後の研修の地、千葉県市原市を訪問しました。
市原市は千葉県の中央部に位置し、千葉県で一番の面積を有する人口約27万人の都市。
最初に見学させて頂いたのは、五井駅西口の商店街で「co-saten(コウサテン)」というコワーキングプレイスを運営されている小川起生さんです。北九州でのリノベーションスクールでのご経験を活かし、官民連携・交流の場を民間から提案していく姿に、新たな市原市の息吹を感じました。
次に、そのco-satenの店舗デザインをした黒澤健一さんにお会いしに、西国吉の黒澤瓦店を訪れました。宅地造成の一大ブームの中でつくられた団地は今、空き家問題に直面しています。月に1つ、近所に空き家が生まれるようなハイペースだそうです。黒澤さん率いるチームは、Re-duce,Re-use,Re-cycleの3Rならぬ、Re-novation,Re-building,Re-publicの都市3Rを掲げて、住宅だけだったこの地区に事務所・工房・商店・共同施設を配置させる構想を抱きながら、直面する課題に日々チャレンジなさっています。
また、地域おこし協力隊の高橋洋介さんにもお会いしました。高橋さんはいまから2年半前に市原市の地域おこし協力隊となり、主に牛久地区と、小湊鐡道が結ぶ先の養老渓谷での地域活性化の役割を担っています。物静かな語り口の中に、確かに感じる地元と住民の皆さんへの熱い思いを一同感じ受けました。 
翌日には養老渓谷を訪れ、最新のレンタサイクルに乗りながら「チバニアン地層」「粟又の滝」といった観光地を巡りました。
市原市役所では、都市計画課長の宮崎さんなどを中心に、各市街エリアの特徴や今後のビジョン、シティプロモーションについてご教示いただきました。
また、市原市選出の千葉県議会議員の菊岡たづ子先生や、市原市議会議員のあんざい尚太先生とも市原市政に関して、意見交換をさせていただきました。
今後は得られた知見・発見、衆知を皆で持ち寄りながら、それぞれの自治体の課題や、事業ビジョンづくりについての切磋琢磨のターンが待っています。みなさまとの出会いをよりよい未来に向け活かすために、塾生一同、引き続き切磋琢磨に励んで参ります!

すとう博文

千葉市議会議員(美浜区選出)。 すとう博文法律事務所(千葉県弁護士会)の代表弁護士。 渋谷幕張中高出身。松下政経塾第39期生。